サイコホラーの傑作として知られる映画「羊たちの沈黙」。
本記事では、そのレクター博士と犯人のモデルに関する情報を紹介します。
今回紹介するのは、下記の2つ。
レクター博士のモデル
レクター博士は、原作者のトマス・ハリスが、世界各地のシリアルキラーを融合して創造したキャラクターですが、最もインスピレーションを与えた存在と言われているのが、アルフレド・バッリ・トレビーニョです。
原作者ハリスがジャーナリストとして働いていた頃、刑務所に務める医師と話していたつもりで、実は囚人であるトレビーニョと話していたというエピソードがあります。
後に事実に気が付くまでは、知的かつ紳士的な態度にすっかり欺かれていたというわけです。
トレビーニョは、医学の知識を利用して殺した相手の死体を切り刻み小さな箱に収めることで証拠隠滅を図った元外科医の服役囚であり、レクター博士の人物像と重なるような存在です。
他にも、下記のような人物が、レクター博士のモデルとして影響した可能性があるようです。
- ハンサムで頭脳明晰なシリアルキラーとして有名なセオドア・ロバート・バンディ
- 獄中から警察捜査に協力した連続殺人者ヘンリー・リー・ルーカス
- 猟奇的な犯行を行った末、被害者を食したアルバート・ハミルトン・フィッシュ
- 同じく人肉食をしており、「ミルウォーキーの食人鬼」と恐れられたジェフリー・ダーマー
いずれにせよ、私たちがレクター博士を、気品と狂気を持ち合わせた人物として思い浮かべることができるのは、アンソニー・ホプキンスの名演があったからこそです。
ホプキンスのレクター博士の演技に関しては、以下のようなエピソードがあります。
- 精神病院等でのリサーチを行うのではなく、演劇教師の影響に指導を受けた。
- ホプキンスは、自身の恐怖を感じた男性からインスピレーションを得て、レクターを怖く見せるために「まばたきをしない」という表現を徹底して行った。
- クラリスとの最初の対面シーンで、レクター博士が田舎の貧しい出身で訛りがあることを指摘するシーンは、ホプキンスによるアドリブ。クラリス演じるジョディもそれに応える名演を披露した。
犯人：バッファロー・ビルのモデル
バッファロー・ビルも複数のシリアルキラーが融合されています。
実在の犯罪者3人を組み合わせて作られたと言われています。
- 30人以上の女性を殺害したテッド・バンディ
- 監禁と殺害を繰り返したゲイリー・ハイドニック
- 人間の死体でベルトや衣類を作ったエド・ゲイン
特に、エド・ゲインは、母親への執着心ともいえる病的な愛情、死体の皮膚を剥いでは加工して身につけるなどの点で、特に強い影響のあった人物だと考えられます。
以上が、映画「羊たちの沈黙」のレクター博士と犯人のモデルに関する情報でした。
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印象に残ったシーン
クラリスがレクター博士と初めて対面するシーン
クラリスがレクター博士と初めて対面するシーンは、映画の中でも特に有名なシーンです。
クラリスは精神病院の地下にあるレクターの独房に向かいますが、途中で他の囚人から暴言や唾を浴びせられます。
クラリスは動じずにレクター博士の独房に到着しますが、そこで彼女が見たものは、ガラス越しに微笑むレクター博士でした。
このシーンでは、レクター博士とクラリスの対比が強調されています。
レクター博士は冷静で自信満々な態度をとるのに対し、クラリスは緊張している様子で、対照的な描き方となっています。
このシーンは、レクター博士とクラリスの関係性の始まりを示しており、観客も彼らのやりとりに引き込まれます。
バッファロー・ビルが「グッドバイ・ホーセズ」を聴きながら踊るシーン
バッファロー・ビルが「グッドバイ・ホーセズ」という曲を聴きながら踊るシーンは、映画の中でも最も奇妙で恐ろしいシーンです。
バッファロー・ビルは自分が女性であることを望んでおり、女性の皮を剥いで自分の身体に被ろうとしています。
このシーンでは、彼が自分の胸を隠して鏡に向かってポーズをとったり、「私は可愛い？」と自問自答したりします。
このシーンは、バッファロー・ビルの歪んだ心理を表現しており、不快感や恐怖感を感じてしまいます。
また、このシーンで流れる曲「グッドバイ・ホーセズ」は、歌詞やメロディがバッファロー・ビルの状況にぴったり合っており、映画の雰囲気を高めています。
みんなの評判は？
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【まとめ】
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