映画「アイ・アム・レジェンド」の考察【別エンディングと蝶について】

2024-05-072024-05-12

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映画「アイ・アム・レジェンド」の考察について紹介します。

この記事で紹介するのは、下記の２つ。

「アイ・アム・レジェンド」のタイトルの意味と別エンディング
蝶が意味するもの

「アイ・アム・レジェンド」の考察

「アイ・アム・レジェンド」は、人類再生への可能性を探る姿を描いたSFアクションとなっています。

ウィルスに感染した人間：ダークシーカーとの戦いもあるので、スリラー映画の要素もある作品です。

「アイ・アム・レジェンド」のタイトルの意味と別エンディング

簡単な内容だけ記載すると、主人公ロバート・ネビル（ウィル・スミス）は人類再建のための英雄としての「伝説」というのが、本作品での描かれ方です。

作中でもネビルは何度も「世界を救うんだ」と発言しています。

本作品に関する重要な背景として、原作が「地球最後の男」という小説であったこと、この原作小説の内容により近い結末となる別エンディングがあり、試写会での不評から採用されなかったことがあります。

別エンディングでの「アイ・アム・レジェンド」の意味は、ダークシーカーにとっての伝説（の怪物）であり、恐怖の対象だったということが描かれています。

つまり、別エンディングでは、価値観の逆転というテーマが描かれているのです。

なぜ試写会で不評だったかを推察すると、あまりに報われない結末となるのが好まれず、孤独に戦い続けたネビルに英雄になってもらうラストを願ったということが考えられます。

ざわプレス

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別の見方では、「世界の警察」として君臨していたアメリカが相手を一方的にテロ国家としていたことに対して、自らの正義に疑問を呈するようなストーリーが受け入れられなかったということもあるのかもしれません。

口コミや評価をみてみると、別エンディングのほうがしっくりくるという意見も多数あるのですが、実際に別エンディングをベースとした続編作成の情報もあります。

前作の別エンディングを採用した物語になると、脚本家のアキヴァ・ゴールズマンがDeadlineに明かした。

リチャードの原作小説（＝映画の別エンディング版）へと立ち返る内容になると告白。

「私たちはオリジナルの小説、1作目の劇場公開版と対照的だった別エンディングへと遡ります。マシスンが伝えていたのは、人間が地球上において優占種だった時代が終わりを迎えること。そこに興味を抱きました」
『アイ・アム・レジェンド』続編、前作別エンディングの続きに！数十年後が舞台（シネマトゥデイ）

続編も作成中ということなので、改めて別エンディング版を入手してみてみるのもよいでしょう。